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前日、焼山寺越えの疲れを神山温泉で身を休めた自分。
朝目が覚めて、遍路の務め「歩き」を開始する。

清流・鮎喰川に沿って歩き、神山町から徳島市に入り13番大日寺到着。


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(事前に本から得た情報で)ここからお寺が5つ続く。


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14番常楽寺


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15番国分寺


この少し先で、とある福祉施設が営むうどん屋さんがあり、そこで昼食。
この日はとにかく暑かった。前日は難所とは言え、山間部。涼しい場所はたくさんあった。
神山から徳島へ、市街地に出てきたこともあるだろう。
冷たい水がとても美味しい。うどんも吸い込むように食べた。

「お遍路さん。この暑さではお疲れでしょう。座敷で少し横になられて下さい」


少し横になりたかったので、この御進言にはハッとした。
顔にそう書いてあったのだろうか。そんな顔して歩いていてはいけない、
そう思いつつもここはありがたく昼寝をさせて頂いた。


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16番観音寺


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17番井戸寺


しっかり休ませて頂いていたおかげで、残り2ヶ寺を難なくお参りすることができた。


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次の札所は18番恩山寺。
この時点で今日行くことのできる距離ではなかったので、
徳島市(=久しぶりの街)で、風呂、洗濯、食事とゆっくりすることにした。

市街地中心部のとある銭湯が「歩き遍路は無料」と聞いていたので、そこへ向かった。


無料と聞いて(知って)行く…

突然のお接待と違い、最初から甘えて行くのはどうなんだろう。
自分の行動に、少し後ろめたい気持ちがあった。

店主にその気持ちを少し打ち明けた。


「今のあなたはお遍路さん、巡礼者だから他人の好意には甘えても良いのですよ。」

「こちらもお遍路さんに施しをさせて頂くことで
弘法大師さんのご利益を頂いているんですから、お互いさまです」

「お四国を回る中でされて良かった/嬉しかった経験をたくさん積んで
国元に帰ったら、今度は自分が周りの人達に施しをできる人になって下さい」

「あなたはまだ若いのだから、その期待を込めてのお接待です」


番台のおっちゃんの言葉とは思えない、心に染みる言葉だった。


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銭湯で入浴・洗濯をすることでゆっくりさせて頂き、
夜もだいぶ更けてから寝る場所探しに出発。
しかしながら市街地であることから、野宿適地がなかなか見つからない。


駅があった。学生時代から磨いたステビバ(station bivouac)敢行。
「経験にムダは無い」って本当ですね。お四国で役に立つなんて。

でも野生のカンから、この駅はそれができそうにないと悟った。
かと言って時間は日付が変わろうかという時間。寝床を探す元気は無い。


偶然やってきた下りの列車。それに乗車する自分。

そんな自分に異論がなかった。
2駅先の駅まで行き(2駅先と言うのは、それ以上行くと次の寺が遠くなるから)
下りたところ、駅舎のベンチにマットを敷いて休んだ。

その後何時かわからないが、K察が来て起こされて身分証の提示を求められたオマケ付き。
人生初の職質(syokushitsu)を経験した。


お遍路は色んなことが経験できるなぁ
(この時点では)寺の思い出より、道中の出来事の方が圧倒的に印象に残っている。
歩き遍路の醍醐味って、道中? その魅力が少し見えた気がした。


<4日目>
13~17番
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愛媛県愛南町某所にて、エビ捕りに小一時間勤しんだ結果

時期的にまだ早い気がするが、上々の結果。型が大きい!


エビ捕りキャンプは去年まではあったが、
今年は"川下り"エビ捕りキャンプにグレードupの予感。


素揚げして、塩を振って美味しく頂きました。

小川下りの続き


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支流の小川(kogawa)を無事に下り終えて、本流の古座川へ合流する時がやってきた。


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清流美人

と例えたが、その別れも同様の気分だ。ありがとう小川。


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古座川(=本流)を下り始める

透明度は落ちてしまったが、水量と川幅に安心する。この懐の深さは、まるで母親だ。


ここで悟った。"川"は女性なのだ。フランス語で表現すると女性詞となるのではないか?
(調べました。フラ語で"川"は男性/女性どちらも表現可能。女 : riviere 男 : fleuve)


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本流の"瀬"は川幅があるから安心


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橋の跡でしょうか?


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こちらの橋が架かったので、代替わりしたようです。


橋を下から見上げる…

陸上からもそれは可能だが、艇上で見上げる橋は独特の感覚を覚える。
何故だろうか? 答えはまだ見つかっていない。


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虫食い岩


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仙人が住んでそうな山容


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飛び込み岩
夏場はこの岩から飛び込むと気持ちよいでしょうね。
※ライフジャケットを着用してチャレンジしましょう


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小用があり、上陸

古座川・小川には随所に公衆WCがあり、安心


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ゴールの橋が見えてきた


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すっかり河口域突入
試しに水を舐めてみたが、まだ淡水だった。潮の干満加減だろうか。


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JR紀勢本線の鉄橋


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この少し前に、下りの"特急くろしお"がゆっくり渡って行った。


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鉄橋を過ぎたところで上陸


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「カヌーの返却は、陸に上げて頂いたらそのままで結構です」
「ライジャケなど備品のみ事務所にお持ち帰り下さい」


この返却地点から観光協会(=古座駅)まで徒歩2~3分。
古座川レンタルカヌーは、初心者/漕ぎまくりたい人、双方にとても良いシステムです。


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ありがとう小川、古座川。そして観光協会の皆さま。
後世まで伝えたい素晴らしい川。その川を堪能する良いシステム。


川下りを始めて、本当に良かった。

"和歌山"

恥ずかしながら、20代後半になるまでその良さがわからなかった。
当時住んでいた関西きっての田舎、何があるんだ、と。
自分がcity-boyでもないのに、一方的につまらない県だと思いこんでいた。
部活仲間内でピエロ的な○尾先輩が住んでいたことも、バカにする要因の一つだった。


でも、今の自分は違うぞ。
和歌山がとても恋しい。全国都道府県で上から見て何番目かの好き度合いだ。


辺路(heji)の者が駆け回った紀伊半島の山野
清冽な流れを湛えるる名川の数々
大師最大の霊跡・高野山
etc


いずれも世界に誇る日本の自然と文化だ。
これがわかるようになったというのは、自分も少し大人になったのかな。

今後もどっぷり"和歌山ワールド"を堪能していきたいと思う。
○尾先輩、故郷をバカにしてゴメンナサイ


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古座駅にやってきた。


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目的はレンタルカヌー。
駅に観光協会が併設されていて、安価で本格的なカヌー(=古座川下り)を楽しむことができる。

古座観光協会さん

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古座自慢のカヌータクシーに乗って、
古座川本流を下る前に、清流と名高い小川(kogawa)にやってきた。

小川からスタートして、途中で古座川に合流。
それから河口近くのゴール地点へと川下りを楽しむ計画。

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"中崎"地点


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この透明度、この場所から下っていくのがもったいない。
(基本的に下流に行くほど水質は落ちるので)


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美しい。


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きれいな川との出会いは、美人女性と出会うようなもの


誰かがそう言っていたが、ここなら納得できる。


今、自分は目の覚めるような美人を前にしているのと同然だ。


この高揚感、緊張。半端ではない。


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流れの緩やかなところで、プカプカ浮かんでコンビニのおにぎりを食べた。
四万十川を下りながら弁当を食べる観光があるが、その気持ちがわかった。


何を食べても美味しい。


そう言えばフェリー船内で食べるカップラーメンは、とても美味しい。
水上、もしくは船上と言う空間は、食物を美味しく変えるスパイスが、
無数に漂っているのだろうか。


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楽しんでばかりはいられない。
2011年の紀伊半島豪雨の傷跡は、至る所で見ることができる。合掌


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橋が見えてきた。


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桁下に落書き。どうやって書いたのだろう。


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"瀬"は川下りにおいては要注意だが、小川では適度な瀬がそこそこあって、楽しい。


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もうすぐ古座川合流


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観光協会の方から、「本流(古座川)合流前の要注意地点」
と教えて頂いた、コンクリートブロック。

賛否両論あるところだが、間違いなくエビマンションと想像する。


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気をつけて下る


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そして本流へと進んで行く…


★続く★

すっかり初夏の陽気。水辺が恋しくなる。
ん? 今日は潮時が良い。どれ、ちょっくら食糧調達に行こうじゃないか。


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ということでやってきたのは、S田川河口。
潮干狩り(アサリ捕り)にチャレンジ…


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うーん…
アサリ捕りの才能は無いと判断、切り上げてA明浜に移った。


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こちらは貝捕りのメジャースポット、A明浜。
マテガイ捕りとしては有名なだけあってさすがに人が多い。
カップルからファミリー、毎日来てる感プンプンのお年寄りまで、色んな人を見かける。


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でも、みんなこの時間に潮が引く=絶好機であることをよく調べてるんですね。
完全防備で来てるお姉さんが新聞開いて、暦を見ている姿が想像できないんだが。

「今日は大潮で16時に一番潮が引くわよ^^」 →ないな~


ま、たくさん人が来たところで、マテガイはいくらでも捕れるので。
貝掘りの楽しさを一緒に享受しましょう。


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1年ぶりのmy鋤簾(joren)。日曜のどぶ掃除当番で使うアレね。うちでは貝掘り専用です。


マテガイ捕りのコツは、砂を円形にすくっていき、


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そうすると、穴がいくつか現れる。


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そこでコイツの出番。塩。


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穴に塩を注入する。


<--ワンポイント-->
一般的には塩(固体)を穴に投入すると説明されているのだが、
もうワンランク上のテクを紹介しよう。

塩水(液体)を入れると良い。

そうするとマテガイが棲む穴の深くまで、塩分が届き易い。

ただし、塩水はいわゆる"飽和水溶液"であること。
マテガイが塩に反応して出てくる原理は、満潮で塩分濃度が上がったと勘違いして起こるもの。
注入しやすい水溶液でも、薄いとやつらは勘違いを起こさないのだ。


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おお~出てくる出てくる♪
(約1年ぶりの感覚)

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3ちょ上がり。

こんな感じで、砂すくい→塩水注入 を繰り返すのです。


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隣では高校生? カップルが貝掘りを楽しんでいました。

女の子がジョレンで掘って、男がひたすら塩を注入


のび太としずかちゃん??


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たくさん捕れるのだが、小さいのはリリース。大きくなってね。
マテガイは夏までがシーズン。時期的にまだ早いのか、サイズが揃いません。


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これだけ捕ったら十分。
バイキングとキャッチ&イートは「食べきれる量」を守りましょう。


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今日もたくさん掘ったものだ。仕事だと身が入らないのに、
より重労のこの作業ができてしまうことが、自分でも不思議だ。


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干潮が過ぎたからか、もう十分捕ったのか。みんな同じタイミングで帰宅の途に着きます。


大漁大漁。今年もマテガイ捕り、楽しめそうです。

3日目の朝、鴨の湯善根宿に同宿のお遍路さんが早く目を覚ます。
時計を見ると3時。いや、それ早過ぎでしょ。

もう少し寝ようと思って至福の二度寝を試みるも
「お~い兄ちゃん。はよ出んと暑くて上がれんようなるで~」


はい、もっともです。ありがとうございます。


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11番藤井寺さんの本堂横が、焼山寺道の入口。

「早足 : 5時間、並足 : 6時間、緩足 : 8時間」と書いてある。

事前情報では、道中に給水・給食ポイントが無いと聞いている。
ここを出ると、前を向いて進むしかない…

ユーコン川下りのプチプチ陸上版、と心に言い聞かせて、いざスタート。
(川下りじゃないんで、不調時は戻ることはできますが)

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スタートして1/6(6分の1)の遍路ころがしと称される坂を上がると、視界が開けた。
吉野川と、阿讃山脈の山並みが見える。


「四国遍路してるんだ」
発心から出発まで5年間かかったことを考えると、まだまだ今の自分が信じ難い。
この先全て回れる/回れない、どちらにしてもこの時の気持ちを忘れないようにしよう。
そう心に書き留めた。


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3/6(6分の3)、いわゆる中間地点。そこにあるのが番外霊場・柳水庵。
ちょっと前までは堂守さんが居て、参籠(寺に泊まること)できたそうだが、今は無住。
これにより、焼山寺道は1日で全て歩かないといけなくなった、とガイドブックで読んだことがある。


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4/6(6分の4)地点、一本杉庵。
門柱を見ると昭和7年の建立だそうだが、どうやって運んだ? 建てた??


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時間はかかったものの、12番焼山寺に無事到着。
四国遍路最大の遍路ころがしは、なかなかのものでした。


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山門前の三脚
帰ってから見た"ロード88"(遍路が題材の映画のタイトル)本編でここのシーンが出てくるのです。
映画の撮影用でしょうか。村川絵梨ちゃんが近くにいたのかな? ウワァーン


四国最大の遍路ころがしを越えても、人はすぐに変われるものではないようです。


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参拝、下山して大きな駐車場があり、観光バスが数台停まっていた。
大きなバスが入れるのはここまでで、地元手配の小さなバスかタクシーに乗り換えて
12番焼山寺に向かうのだろう。


「お遍路さ~ん」

地元の奥さん(?)に声をかけて頂き、焼きおにぎりのお接待を頂いた。
持ち運んで宿地で食べたが、とても美味しかった。

神山温泉まで歩き、入浴。付近で野宿したが、夜空に輝く星がとても印象的だった。

魚が好き。
スーパーに行くと、必ず鮮魚コーナーをチェックする。


今が旬の魚、香川県には居ない南方系の魚、名前を偽って販売されている魚…


魚が見れるのは、水族館だけじゃない。スーパーマーケット万歳


今回は香川県としても、今の時期としても珍しい、北方系のこんな魚が売りに出ていた。


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ハタハタ

秋田県民に特に馴染みの深い魚。
普段はやや深い海で暮らしているが、晩秋~冬に産卵のため接岸するので、
この時期には漁が盛んに行われる。秋田の人にとって、ハタハタ無しでは正月が来ないらしい。
ガムをフニャンフニャン噛んでいる彼女も、ハタハタに関しては一家言あると想像する。

秋田の郷土料理"しょっつる鍋"は、
ハタハタと、ハタハタを原料に作られた魚醤で味付けされた鍋である。


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今回は吸い物で食べることにした。

水…600ml


軽く洗って、水から煮る。


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沸騰したら、

清酒…大さじ1
醤油…大さじ2
豆腐…3/4丁


これらを加える。

本来はしょっつる(ハタハタ原料の魚醤)があればそれらしくなるのだが、
我が家には無いので、山形のマルジュウ醤油を使用。


余談ながら、このマルジュウ醤油、我が家のマストアイテム。
山形に行った際は、必ずおみやげに購入します。

塩辛くなく、良いダシがとても効いてる素敵な調味料。


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沸騰したら火を止めて刻んだネギを薬味に、いただきまーす


ハタハタの身は同じ北方系のタラと同じ、骨からポロッと取れて食べ易い。
でも、小骨が多いので小皿を別に用意


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この骨で、パックの半分くらいの量
急いでいる時は骨を喉に詰めたらいけないので、インスタント味噌汁にしましょう。


この時期にこの場所に居ない魚が食べれるとは思わなかった。とても幸せ。
残りは明日、時間に余裕を持った大人のbreakfastで頂くことにしよう。

阿讃国境(香川・徳島県境)で、白看板発見。


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白看板とは…
戦後~昭和46年の法改正まで、量産された道路標識。
制定当時の日本に大勢居た進駐軍に配慮した、アルファベット併記が画期的だった。
現在の青地に白文字とは逆、当時は白地に青文字だった。

旧道・旧街道にひっそり佇んでいたり、
くたびれて道路脇に投げ捨てられていたり、
錆ながらも立派に現役を務めていたり…

この歴史の証人が醸し出す哀愁がたまらないのです。


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この物件、看板の保存状態は良いみたいですが、ポールが危うい。
看板は無事でも、撤去される時はポールの老朽化が理由になるかもしれません。


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県境のバス停、ついに運休になったようです。


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最近まで高松駅から穴吹駅まで、直通の(非高速バスの)県境越え路線バスがあり
1日2便、2時間弱をかけて両都市(穴吹は都市では無いがw)を結んでいた。

人家まばらな県境を走るバスとして珍しさでは群を抜くものの、
それが便利か、無いと困るか、両都市はそれほど密接な関係か…う~ん、乗らないなぁ

廃止は致し方ないところでしょう。


聞いた話、穴吹の人達は徳島に買い物に出るより、
高松のイ○オンやゆめ○ウンに出てくるようですね。マイカーで


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久々にカエル号での出撃でした。
相変わらずおケツは痛くなるけど、この俊敏さは他には無い。稀少なパートナーです。

気がついたら、GW最終日。
前半3日/後半4日も休みがあったにも関わらず、メインは家の片付け&ゴロゴロ。

なぜだか、どこに行こう・行きたいと言う気分にならない。

納艇が迫るカヌーのことがあるのか。

特に意識しているわけではないが、諸々自重してしまっているのかもしれない。


「男子三日会わざれば、刮目して見よ」

このままでは、そうと言えない自分。何か新しいスキルを…


どこをどうやって辿り着いたかは省略するが、自家製スモークに挑戦することにした。


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昨夜、小一時間気張って製作した3段スモーカー

一番下の段 : スーパーで半額になってた、キングサーモンのアラ


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真ん中の段 : 先日捕ってきたマテガイ


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上段 : キングサーモンの細切れ、切れてるチーズ、絹ごし豆腐ww


スモークする場所を考えに考えて…


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我が家のベランダの隅っこで行うことにした。

<--ここに至るまでの経緯-->
最初に考えたのは、駐車場(の隅っこ)。でも風が強い。設置も見張りも大変だ。
風除けがあり、絶えず見張ることができる場所で白羽の矢が立ったのが、ベランダ。
幸い西隣の家は空き室。そもそも風は西から。
風下を見渡しても、この強風。洗濯物を干している家は無い。決定!


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今回は"スモークウッド"を使うことにした。種類は"ナラ"


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風が強くてライターでは着火できそうになかったので、カセットコンロを用いる。


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火がついたところ。スモークウッド=大きな線香ですね。
煙源となるこのスモークウッドを底辺に置いて、スモーカーをかぶせるのだ。


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スモークウッドが長くて底に収まらないので、半分の折った片方は重しに。


これで後は木が燃え尽きるまで4~5時間待つだけ。これは"冷燻"という方法だが、

熱源がいらない→火加減の調節不要→費用と手間節約
庫内の温度が上がりにくい→高温になりにくい

前回のチーズが網に食い込むような失敗は、ここでは起きないだろう。


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落ち着いたところで、一杯やることにした。


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近頃見なくなった、琥珀ヱビスさん。
近所のスーパーマーケットで見かけて、最後の1本のようだったので購入した。

ビールって高級指向なものほど、カロリーが高い→太る って知ってました?
ええ、私は高いビールが好きです。



そうそう、


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飲む前に、これを忘れたらいけません。
いざと言う時のために、バケツに水&濡れぞうきん用意


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イスを持ってきて、連休最終日に乾杯!

ケータイでワンセグを起動すると、競馬中継をやっていた。
第17回NHKマイルカップ、カレンブラックヒル号が無傷の4連勝を飾った。

思えば第1回NHKマイルカップが行われた年が、自分が競馬を始めた年。
バンブーピノが作り出したペースに、後の秋華賞馬ファビラスラフインは撃沈。
勝ったタイキフォーチュンの走破タイムは、1.32.6。
平成2年の安田記念でオグリキャップが出した1.32.4に迫る、
3歳馬としては驚異的な勝ちタイムが出たことをよく覚えている。


もう17年も前…


当時想像した17年後の自分を覚えてないが、
ベランダでビールを飲みながら、スモーカーの見張りをしていることは想像しなかった、
これだけは間違いなく言える。


よく家の庭でバーベキューとか言う人がいるじゃないですか。
あれは実にうらやましい。だって、家でキャンプ気分に浸れるんですよ?

ビール無くなったら冷蔵庫に取りに行けば、いつでも冷えたビールが飲めるし、
雨降ってきたら片付けは明日にして、ひとまず家に逃げ込めば良いし。

今の自分は、家でちょこっとアウトドア(気分)
バーベキューと違って食材をつまめないけど。ひたすらけむたいけど。


何だかんだ良いながら、平和な連休であったことに感謝。


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すっかり暗くなりました。

「お母さん! あの家の2階からベランダが出てる!!」

少し離れてはいるが、通りを歩く通行人に消防自動車を呼ばれないか、
陽が落ちてから少しヒヤヒヤしました。


煙が出なくなったので、蓋を開けてみると…


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お~いい感じ♪


皿に上げてみる。


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ジャン!


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チーズ、細切れサーモン、絹ごし豆腐


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サーモンのアラ

※マテガイの写真は割愛


どうでしょう、見た目が悪かった前回と比べ、なかなかの出来ではないでしょうか。


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一気に全部は食べれないので、今晩はこれだけ


味は…うん、美味しい! 特にチーズ、これは絶品。
メインのサーモンは…ちょっとしょっぱい。これはお茶漬け行きかな。
もっとしっかり塩抜きをしないといけません。反省。


見た目 : 今回>前回  味 : 今回<前回


チーズ…最も美味しい。後味が特に良い。◎
細切れサーモン…一口つまみとして、良い。塩加減もう少し。○
サーモンのアラ…塩辛い。次回は塩抜きを入念に。△
マテガイ…塩辛い。そもそも塩漬けする必要が無かったのかも…。△

絹ごし豆腐…変化無しw 美味しく頂きました。


燻製は濡れていては全然味が変化しないです。

(魚や肉を)燻製機にかける時に、よく水分を拭き取ること

と書いてあるが、その理由がよくわかりました。


何だって、失敗から学ぶことの方が多いのです。

ダッチオーブンを購入した。


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某国有名メーカー"LOGDE"製

Dutch=オランダの、オランダ語 と言った意味になるが、発祥はアメリカ。
日本では主にキャンプ用品の一つとして認識されている。
本場アメリカン気取りで、アウトドア引き出しを一つ増やそうではないか。


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このモデルは、蓋がスキレット(フライパン)になるモデル。
ダッチオーブンはこの重厚さが所有感に繋がります。戦時であれば憲兵さんが飛んできそうです。

重さはスキレットがせいぜい片手で持てるくらい。オーブンを片手で持とうとすると腰にきます。
料理しながら筋トレもできるなんて、お得ですね!


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このオーブンで何が出来るか…挙げるとキリが無いのだが、まずは燻製にチャレンジ。
百均で網(これが上手いこと浮くようにハマった!)、
アウトドアショップで"サクラ"のスモークチップを購入。


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とりあえず練習なので、冷蔵庫にある物の出番。
チーズ、かまぼこ、ソーセージ、ゆでたまご(ボイル中)

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適当な大きさに切って、網の上へ


と、乗せる段階で鍋にはめにくいことに気付く。


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一旦食材を網から下ろして


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鍋に網をはめて


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食材をオンして、


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オンファイアー!


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オーブンの隙間からすこ~し煙が。
付きっきりで煙が出なくなったところで、火を止める。

オーブンが熱くてすぐには持てないので、しばらく放置。


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火にかけてから、約1時間… Let's open!


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う、、、この色は…
キツネ色を期待していたのとは、ほど遠い。チーズなんか溶けて網にめりこんでる∀


ま、練習。とりあえず、人体実験(試食とも言う)開始!


…味は、問題ない。いや、ウソではなく本当。むしろ美味しい。

チーズ…最も美味しい。味に変化があった。◎
ゆでたまご…香りに変化あり。次は予めタレに漬けてからスモークしよう○
かまぼこ…多少味に変化あり。生より身がひきしまった印象。○
ソーセージ…特に変化なし△


自分用には良いです。でも料理は見た目が大事。
次は人に勧めれるようなスモーク料理を目指します。


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<反省>
・スモークチップが多かった? →少し燃え残りがあった。次回は減らす
・加熱時間を減らす →チーズの溶け方からみて、温度が上がりすぎた。
・蒸らしが不要? →火を止めるとオーブン内に煙が留まる。色付きに影響?
・ガスコンロ →調理時間が長いので、エネルギー浪費。

・屋内× →部屋の臭いが数日取れそうにない∀


「失敗の方が学ぶことは多い」
ダッチオーブンに限らず、世の中常々こう思います。


次は外でカセットコンロで挑戦ですね。

おはようございます。今日も天気が良くなりそうだ。


お遍路さんの務めは「明るく謙虚に歩くこと」
四国遍路はよそさまの土地や、生活道路を歩かせて頂くもの。
入場料が存在しない代わりに、マナー必携だと思っている。


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4番に向かう途中


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来てみて気付くことだが、道路の案内看板だけはなく
路地や畦道にまで、道標が多数設置されているのだ。

車でサーッと通り過ぎると気付かないことだが、歩きのスピードであれば必ず目に飛び込んで来る。


お四国に来て早速いらないと思ったもの"地図"


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4番大日寺

朝イチの寺院参詣は、静かで清々しい。


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6番安楽寺

特に印象の残らない寺院だったが、
後年ここで得度(出家=お坊さんになること)することになる。


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10番切幡寺の参道

1番から始めた遍路が一番最初に迎える"遍路ころがし"
(遍路ころがしとは、遍路が転げてしまうような坂、難所という意味)
境内まで333段の階段が続く。


この時は9番門前のお店に荷物を預けての軽身だったので、楽チン


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境内に上がると団体さんがいらっしゃいました。


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9番門前のお店に荷物を預けていたため10番は楽々行けたが、
荷物を引き取った後は、国道の阿波中央橋を経由したため
吉野川を渡るのに潜水橋(=沈下橋)である川島橋を通れなかった。


やっぱり"地図"は必要、かな?


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11番藤井寺

今日はここでゴール。
と言うのも、次の札所が四国最大の遍路ころがしと称される12番焼山寺。
どの本を見ても誰に聞いても、ここで1泊して朝イチスタートするように、勧めている。

午前中だったら進むかもしれないが、この時既にいい頃合いの時間。


遍路の鉄則 早立ち・早仕舞い である。


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近くの温泉「鴨の湯」に善根宿(無料宿泊所)があると聞き、そこへ向かう。
2日ぶりの入浴、本当にありがたい。


小屋には先客がおり、見かけ旅慣れてそうな老遍路であった。
何を話したか特に覚えていないが、ここでも武勇伝だった気がする。

何か山に来たみたい。
登山家の話によくある「どこ行った、あそこも行った的な」お話。


善根宿(タダ)なんだから、どんな人がいても仕方ない。

わかってはいても、こういう事を言うようでは自分の修行もまだまだ、
遍路の楽しさを享受することができるのは、時間がかかりそう…


そう思いつつ、陽が落ちたところで就寝した。


<2日目>
4~11番

讃岐うはうは隊の隊長さんが、カヌーに乗せてくれることになった。


道の駅みのに集合して、上流・下流にそれぞれの車を置き準備に取り掛かる。


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スタートは三好大橋下。
この赤鉄橋、かつては国道32号の橋として猪ノ鼻峠を越えてきたドライバーに
「阿波池田まで来たなぁ」と知らせたものです。


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現在は少し上流(西側)に四国中央橋が架かり、そちらがメインルート

通る人が皆無となった三好大橋、年月が経つと老朽化を理由に取り壊しになるかもしれません。
渡るなら今のうちですよ!


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川を下っていると、山肌に箸蔵ロープウェイが見えます。
このロープウェイが上がった先が、こんぴら奥の院・箸蔵寺さん。
神仏習合の名残をよく留め(神社っぽい)、こんぴら顔負けの長大な階段を備えた霊場。
行く年来る年で中継があったりします。

ちなみに、我が家の今年の初詣は、このお寺さんでした。


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JR土讃線・吉野川橋梁(昭和4年架橋)

吉野川下りの良いところは、鉄道が併走しているところ。
河岸段丘の谷間なので、走行音がよく響く。
全列車重厚なディーゼル車(通称キシャ)なので、尚更。


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一般的にアウトドアでは赤や橙と言った派手目の物を身につけるのが
良いとされている(ex.山でのカッパ)。
きれいな川では青や水色のフネが良いですね。京都を習って、景観配慮。

自分の存在は、ライジャケ(の色)でアピールしましょう。


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無事に漕ぎ終えた私達は、紅葉温泉へ移動。
ここは瀧寺(たきじ)と言う名の寺院と、キャンプ場あり。
徒歩圏内に温泉があるのでキャンプにとても便利だが、
近くに墓場があるので、それ系苦手な人はキャンプはおやめ下さい∀

湯はトロトロの温泉らしい、良いお湯でした。


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隊長さんと別れた自分は、高速乗って徳島方向へ。
とある店に寄り、この勢いのままカヌーを注文した。


今年は数年夢見続けたカヌーライフが始まる!

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高松に住んでいると、2~3年に1度「寝台特急サンライズ瀬戸号」に乗る機会がある。


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運行区間は、高松~岡山(サンライズ出雲を併結)~東京


夜行バス攻勢により、風前の灯火の寝台列車。
サンライズはいわゆる"ブルートレイン"ではなく、かと言ってカシオペアやトワイライトのような
豪華寝台ではない。シングルユースに重点を置いた、現代型寝台特急である。


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中に入ってみる。例えビジネスでも、この瞬間はいつもドキドキ
何かが起きそうな(たいてい何も起きない)冒険心が湧いてくる。男の子ですから。


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内装は木が基調、電球色の安らぎの空間。
何でも内装は大手住宅メーカーである、ミサワホームさんが設計したとか。


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2F


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1F


まだ1Fが当たった事がない。でも、2Fが良いと思う。
寝台の上段と言うと「揺れる」「乗降が面倒」とあまり評判はよろしくないが、
サンライズでは後者の不便は無い。

乗車したら窓枠に酒を並べて、曲線ブラインドを開いて流れる景色を見ながら一杯、二杯。
途中の坂出駅では(時間的に)ホームにまだそこそこ人が居て、若干痛い視線を感じるけど、

「旅の恥はかき捨て」

それが自分にとっての、サンライズ時間。


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高松駅は紆余曲折を経て「さぬき"高松"うどん駅」になりました。

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夢にまで見た四国八十八ヶ所・歩き遍路。
大阪からの高速バスを鳴門で下車、徒歩で鳴門駅までやってきた。
時間は14時。旅人が始動する時間では無いのだが、毎度毎度前夜飲み過ぎて、起きれなかったのだ。


<--ここから言い訳-->
その客人とは歩き遍路経験者の、あきちゃん。
自分が明日旅立つことを彼に告げると、うちに来てくれて「歩き遍路にはコレですよ」と、
5本指ソックスを渡してくれた。そんなこんなで、コツや楽しさを伺ううちに、寝るのが遅くなった。

そして翌朝起きたのは昼前。
…明日にしよっかと、怠ける自分。
今日出発して下さい。そう言うあきちゃん。

ええ、今日行かなければいけません。
そうしてこぎつけた出発であった。感謝。
<--言い訳以上-->


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列車を乗り継いで、板東駅へ。板東駅に降り立ち、1番霊山寺(りょうぜんじ)へ。

まずはお遍路さんと言えばアレ!

巡礼用品を身につけなければならない。
義務ではなく任意であり、私自身信者では無いのだが、そこはやはり

「郷に入れば郷に従え」

四国のルールと伝統を尊重したいと思い、遍路装備一式を調えることにした。


「1番寺の用品は値段上乗せで高いので、門前の売店行った方が良いですよ」

あきちゃんからそう聞いておきながら、入った店が1番寺の売店だった。バカ。
でも、高かったかどうかはわからない。比べてないもの。

売店のおばちゃんに言われるままに用品を揃え、白衣に袖を通す。
ああ、四国へ来たんだ。これから遍路を始めるんだ。

気持ちがより高まっていく。


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境内へ向かった。
この頃の自分はお経を読誦するとか、まだそう言った信心は無くて
お賽銭と納札(巡礼の名刺)を入れて手を合わせる、その程度だった。


ロールマット装着の大きな荷物が目に入ってか、周囲の視線が気になる。

珍しいのか?

かの有名な四国八十八ヶ所だから、こんな人間はたくさんいるんじゃないの?

そんな疑問が湧いたところで、

A「あ~兄ちゃんなぁ」
A「これからお四国まいよんで?」 →回るんですか、の意

B「ええ」
A「歩きかい」
B「はい」
A「どこ泊まるんや」
B「いえいえ、野宿です」
A「野宿! それは危ないで~」
A「宿坊や民宿はたくさんあるのだから、無理せずそういうところ泊まりながら行きなさい」

B「そうできれば良いのですが、お金があまり無いので…」
A「お四国はなぁ、お金のこと言う人間が回ったらいかんのや」
A「私はね、ほれ(納経帳を見せて)」
A「今回はこれで帰るけど、また来月来るんや」
A「そうや! 来月来た頃お兄ちゃんもだいぶ回ってるやろうから、お接待してあげよう」
A「電話番号言いなさい」

B「では、○○○-××××-△△△△…」


いきなり見知らぬおじさんから電話がかかってきた誰か、ごめんなさい。
お遍路さんは皆謙虚な聖人と思ったけど、色んな人がいることがわかった。


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1番を後にして歩き始めると、アッと言う間に2番極楽寺到着。
お堂で手を合わせて、納経を書いてもらって出発。

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この時点で4時半過ぎていたので、次の寺は間に合うのか?
(四国八十八ヶ所の納経時間は7~17時まで、すなわちお寺の営業時間)

これで間に合わなければ、1番寺の自慢おじさんのせいにしよ…
いやいや、そんなのがいけないんですよね。恨みの輪廻は自分限り。
元はと言えば、はよ起きない自分が悪い


17時前に3番金泉寺到着。間に合った~!

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歩き遍路の道順では通常、ここの山門は入る時には潜りません。
圧倒的多数の車参詣者の便宜を図る形で、山門が設置されているのだろう。


とりあえず、何かと慌ただしい1日目終了。さて、今晩の寝床だ。

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少し歩くと高徳線の踏切、特急うずしおが通過した。ラッキー


時期的に陽がとても長いので、助かる。

そうこうしているうちに、とある運動公園を発見した。
公衆トイレがあって、近くにコンビニもある。これは便利。

早速隅っこにテントを張って、休ませて頂きました。


<1日目>
1~3番

先輩GYOさんの旅立ちから、5年が経とうとしていた。

初めての四国遍路は通し打ちで!
(1回で全て回ることを通し打ち、何度かに区切って回ることを区切り打ち)

そう考えていたこともあるが、大学卒業後は出身地の尼崎に戻って勤務を始め、
平凡な生活を送っていた。
それから半年経ったある日、我が家の近所で歴史的な事故が発生する。

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JR福知山線脱線事故


前日は友達が遊びに来て家で遅くまで飲んでいたため、朝は緩やかな始動だった。
その友達を駅まで送って行こうとするにも、路地から通りに出るだけで渋滞が酷くて車が動かない。

なぜだろう

その時は事態を把握できていなかった。
家から尼崎駅はそんなに離れていない。渋滞の列に並んではいつになるやらわからないので、
友人には車から下りて駅まで歩いて行ってもらうことにした。


友人と別れた自分は家に帰り、何となくTVを点けたところで、事の重大さに気付く。


福知山線で列車脱線、多数の死傷者…って、うちのすぐ近所やん!


映った映像を受け止め難くチャンネルを片っ端から回しても、ほぼ同じ映像だった。
TVショッピングだけがいつもと変わらない感じで、妙に安心した。

いやいやいや、そうこうしていれない。
事故現場の近くに友人が住んでいるため、様子見がてらすぐさま急行した。
こういう時にバイクは本当に役に立つ。有事には欠かせないツールと、自分は認識している。

幸い友人は何ともなかったが(理由は後述)、現場には先程の写真のような光景が広がっていた…



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時間が経つにつれ、事態が把握できてくる。
この列車は宝塚・伊丹方面から大阪、そして東西線経由で京田辺へ向かって走っている途中で脱線した。
それ故、尼崎市民の乗車は少ない。阪神北部の住民が事故に遭った。

「尼崎」と言うだけで、自分の元へたくさんの友人が安否確認メールをくれた。
その都度「アマの人は大丈夫なんよ~」とメールを返した。本当にありがとうございました。



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この日、自分は休みで午後から内定していた次の職場へ、契約書類を持って行くことになっていた。
やりたい職種とかではなく「何となく働く」ではあるが、いかんせん働かなければ生活していけないので、
そこで雇ってもらうつもりだった。でも…



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社会に身を置く大人としては、自分の行動は失格だったかもしれない。

しかしながらこの日、我が目で見た出来事は鮮烈だった。
人間、今日明日どうなるかわからない。歩く=健康なのが、数日経って保障があるわけではない。

福知山線の脱線事故は、自分にとってはそんなメッセージを与えた。
余談ながらこの事務所は市内の20階(?)にあり、そのロビーからは無数のヘリコプターを見た。
阪神淡路大震災の時も数多くのヘリが飛ぶのを見たが、今回は全ヘリコプター現場一極集中。
後にも先にも見ることの無い光景として、目に焼き付いている。



四国八十八ヶ所を歩いて回ると、健脚40日・通常50日。またある人は歳の数だけ日数がかかると言う。

ここに四国遍路を回るだけの日数が確保できた。
発心から5年越し、期せず形で旅立ちを迎えることになった。



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