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夜が明けた。


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昨日以上に良い天気の予感。朝の神事を控え、社の前に集合。


その前に、御来光に期待して東の空を眺める。


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太陽が上がる場所を中心に、徐々に空が赤く染まっていく。


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ん~もうちょっと


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天狗峰は、太陽の光線を一身に受け赤く染まっている。


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上った!!
素晴らしい御来光です。


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朝早く(夜中のうちから?)登拝してきた人達が続々現れ、山上の朝とは思えない賑わい。


朝の神事、朝食を取り、下山開始。


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道後の平野と松山の市街地が見える。


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この山の峰には、ポツンと一軒家が見える。

調べてみたら、この家屋はかつて存在した「石鎚村」の住民の末裔だという。

この麓(谷間)の集落は石鎚山の登山基地として栄え、旅籠が軒を連ねていた。

しかし、ロープウェイが開通してからは人の流れがすっかり変わってしまい
(宿泊する必要がなくなって)村はすっかり寂れて、廃村の道をたどった。


これは四国八十八ヶ所の門前街や、
かつての幹線国道でよく見られる廃業した商店・宿泊施設の事情とよく似ている。


本四間には連絡橋が架かって、確かに便利になった。
石鎚山にしろ四国八十八ヶ所にしろ、より多くの人達が体験できるようになった。

しかし、それは"手軽"になってしまった=神格が下がってしまったということでもある。


それによって観光地と化して、リピート率が低下した。
(巡礼は時期が来たら必ず行くものだが、観光は"一度行ったらもう行かない"が圧倒的に多い)


昔は寺社参拝が旅行の主力だったこと、今はレジャー多様化の時代


四国にはあまり良い風は吹いていませんね…。


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振り返ると石鎚山の山容がよく見える。


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下りるのは本当に早い。今朝までそこに居たとは思えないほど。
それにしても、素晴らしいお天気。


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成就社の近くの遙拝所(山に上がれない人が参拝して同等のご利益を授かる場所)は、
昨日にも増して多くの登拝者達がお参りしている。


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木々の間からは、お山が少し顔を出していた。


そして程なく成就社到着。2日間に渡る、お山開きの登拝が終わった。


自然の中に身を置いてみると、今まで見えなかったもの、自身が少し見えた気がする。


お山登りは楽ではないけれど、また来たい。


山は神様、そこに来ることは巡礼だと思っているから…。


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え~
昨日ですね、頂上社(山荘)の前で御神酒解禁とか言って一杯やった後。
砂利に足を取られて転んでしまいました。


下りる時、ヒジとヒザがとても痛かった^^;


お山登りと関係ないところで、思い出を作ってしまった。



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成就社の出発以来、参道(登山道)・山容共にすっかりガスに覆われ
景色は何も望めない状態が続いていた。


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二の鎖の手前(成就ルート/土小屋ルートの合流点)に差し掛かった時、
前を行く人達の足が止まり、歓声が上がった。


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雲海だ!


振り返ると雲海、そして瓶が森(Kamegamori)が頭を出した。


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法螺貝(horagai)を抱えた行者さん達の大合唱

そうしているうちに、参道は再びガスに覆われた。雲海はほんの一瞬の出来事であった。


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何番目の皇子(天狗さん)だろうか?


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時々ガスが流れて、石鎚のお山が姿を現す。その山容はまさに(絶)壁であり、神々しい。


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頂上の弥山までは、あと少し。


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すっかり晴れて、面河渓谷を見下ろすことができた。


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ついに到達


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標高1982m、石鎚山の頂上


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お山開きのこの期間(7/1~10)は麓の本社から御神体が上がってきており、
こちらの頂上社でその姿を拝むことができる。


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今宵のお宿は、こちら頂上山荘山小屋であり、神社に併設された宿坊でもある。

寝床はいわゆる 雑魚寝。お山では神の元に皆平等なのだ。


ここにいる多くの人達は日帰り登拝のようで、時間が経つにつれ一人 また一人と下山して行く。


神域は本来の姿を取り戻して行った。


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石鎚山には頂上(とされる地点)が2つ存在する。

一つは頂上社がある弥山(Misen)、
二つめは三十六番目の皇子が祀られる天狗峰


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後者は両側断崖絶壁の危険な道のため、パスする人が多い。


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天狗峰頂上=三十六皇子在所


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今、石鎚山のイメージ写真やイラストに出てくる尖峰の上に居る。


更にここから先の峰へ続く道のようなものが。
…気のせいということにして、来た道を慎重に帰ります。


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眼下(東側)には、雲海が見えて歓声が上がった二の鎖の辺りが見えた。


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振り返ると天狗峰がきれに見えるようになっていた。


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17時から夕方神事の時間。
神主さんの先読みに続き、慣れない祝詞(norito)を読み上げる。


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祝詞を一通り読み終えると、回れ右。
天狗峰に向かって般若心経を一巻読誦した。


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再び広る雲海


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石鎚の神々から、最高のプレゼントを賜った。


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神事を終え、御神酒を飲むことが許された。


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夕陽もまた、素晴らしいものだった。


日常生活で感じられない「生きている」という感覚。
一日の業を無し終えた、そう思えたこの瞬間。


やっぱりお山はいい。



続く

霊峰・石鎚山の頂(itadaki)を目指して登山開始


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きました鎖場

西日本一とも謳われる急峻な岩壁を持つ石鎚山。
行者達は敢えてこの険しい道を選ぶことで、自らを高めていった。


この鎖を握ることで心は(mu)となり、一つのことに集中する力が高まる。

昨今の、あれもこれもそれもどれもの欲張りな世の中とは対照的な世界が、ここにはある。


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実際のところ、登っている時は鎖しか目に入らない。
故にそれほど恐怖は無い。


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本当の恐怖は立ち止まった時、下を見た時。

この一瞬は、心底恐怖を感じる。


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鎖場を上がった所に神降臨


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どちら様かと思ったら、天狗さん

先生によると、石鎚山は麓から三十六の天狗が祀られていて、
それらに手を合わせることでご利益を授かり、無事を感謝しながら登るものだと。


手を合わせる対象が違うだけで、四国遍路の精神と同じである。


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この鎖は"試しの鎖"と呼ばれ、石鎚山に4つ存在する鎖場の1つ。
試し=体験と思ったら大間違い。4つの中で最長、登り/下りの複合コース。最も厳しい。


神社の解釈では「この鎖を行くことができれば、他の鎖は大丈夫」


試しの

じゃなくて

試される


鎖なんですね。下りてから知ったけど。


ちなみに、いずれの鎖場も巻き道(別ルート)があり、鎖の回避は可能。
万人が実力に応じた修業ができる、それが石鎚山なのです。


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茶店で一服


古来より石鎚では、あめゆが有名らしい。


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石鎚登拝者のならわしとして、


下りの方は上りの方に「おのぼりさん or おのぼりさんで」
上りの方は下りの方に「おくだりさん or おくだりさんで」

と声をかけながら進みます。


「こんにちは」や「お疲れ様」「もうちょっと」
通常の登山で掛け合う言葉が、ここでは聞かれない。


登拝者がお互いを尊重する独自の声掛けが、この神域には息づいている。


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一の鎖


試しの鎖で"試された"くろまるだったが、もう一つ行ってみることにした。


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ここは登り/下りの複合コースではなく、見えているところが(鎖の)頂上。


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足をかける場所が多く、登りやすい鎖場だった。


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夜明峠(Yoakashi-toge)

それまでガス(霧)が立ち込めていたが、この辺りから視界が開け始めた。


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土小屋ルートとの合流点(二の鎖手前)まで来たところで、
前を行く人達が振り返り、歓喜の声が上がった。



続く

行こうよあの山へ


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山岳信仰と呼ばれる文化が、日本には存在する。
簡単に言えば、お山=神さまとし、それに向かって手を合わせることだ。


人々が暮らす上で、お山(=自然)からの恵みは計り知れない。
しかしながらお山は時に人々へ脅威を与え、命を奪うこともある。

人々の心にはお山に対して尊敬しつつも恐れを抱く"畏敬"の念が生まれ、
お山の機嫌を損ねる行為を禁忌し、恵みには祭祀で応えた。


西日本最高峰の石鎚山(1982m)
日本七霊山(富士山、立山、白山、大峯山、釈迦ヶ岳、大山、石鎚山)の一つであり、山岳信仰の本場。
毎年7/1~10の間は"お山開き"と呼ばれる神事が行われ、特に賑わう。

この期間は老いも若きも白衣に身を包んで、山頂を目指す。


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今年はその"老いも若きも"の中に、くろまるも参加だ。

まずは山麓下谷駅(455m)からロープウェイに乗り、
山上成就駅(1300m)までの空中散歩を楽しむ。


春はお花、夏は登山。秋は紅葉に、冬はスキー。

このロープウェイの開通(1968年)によって、四季を通じて石鎚山を楽しむことが可能となった。


しかし便利の影で、登山基地として栄えていた集落が急激に衰退して、
廃村になった地域があるという。興味津々、今度そこ行ってみます。


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ロープウェイを下りて入山口である石鎚神社成就社(jo-jusya)を目指す途中、寺院がある。

名前を"奥前神寺(oku-maegamiji)"

64番前神寺の祖となった霊場、奥の院。

64番を里前神寺(sato-maegamiji)
この寺を山前神寺(yama-maegamiji)と区別したりもする。


手を合わせ南無大師遍照金剛、道中の安全を祈念す。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


成就社に着いた。


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そこには旅館が軒を連ね、門前街の様相を呈している。


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標高1450mに広がる空中都市は、大変な賑わい。


この光景が昔のものとならないよう、願うばかり…。



入山の手続きを済ませ、神さまに低頭挨拶をして、いざ出発!



続く



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